インタビュー

やりたいこと、全部やる人生の選びかた <後編>

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新しいことに軽やかに挑戦する秘訣

約20年間社内異動を繰り返しながら、自分のキャリアを自分で作ってきた北野 有希子(きたの ゆきこ)さん。インタビュー前編では山あり谷ありのキャリアをどう歩んできたのかお話しいただきました。転職せずとも今いる場所で新しい挑戦はできる。会社規模は違っても参考になる方も多いのはないでしょうか。

後編では、北野さんのプライベートでの素顔に迫ります。自分の好奇心に前のめりなところが仕事以外の人生にも表れていて、お話を聞いているとワクワクしてきました!

北野 有希子(きたの ゆきこ)さん
出身:大阪府
エニアグラムタイプ:7 楽天家(楽しさと刺激を求める冒険家)
職業:会社員(マーケティング会社のコンサルタント)

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仕事と生活のバランス

やりたい仕事に軽やかに挑戦し続ける北野さん。プライベートもとっても多趣味です。仕事もプライベートも全力投球の北野さんは、ワーク・ライフ・バランスをどのようにとらえているのでしょうか。

仕事(Labor・愛(Love)・学び(Learning・余暇(Leisure)、人生の4つのLのバランスの現状と理想をお聞きしました。写真左側の円グラフが4つのLの現在のバランス、右側が将来目指す姿だそうです。

仕事以外のプライベートも充実した、理想の4Lに見えますね。

私の4Lは、仕事と学びが2割ずつ、残りの6割は余暇が3割、愛が3割ですね。

仕事を始めた20代は仕事の割合がもっと大きかったです。20年前って残業規制も緩かったですよね、今と比べて。会社も成長期で常に忙しかったので、毎日夜中0時まで働いてタクシーで帰宅するのが当たり前でした。仕事以外の時間がない、という感じ。

でも「このままじゃあかんな」と思って徐々に仕事以外の時間も作るようにしてきて、今に至ります。

私、趣味が多いんです(笑)マラソン、ジョギング、登山にフラメンコ。最近は野鳥の会に入ってバードウォッチングをしたり、近所にシェア畑を借りて野菜を作ったり。シェア畑仲間と「チーム枝豆」というチーム名をつけました(笑)

家で過ごすのも好きですね。映画やYoutubeを観たり、本を読んだり、時々絵も描いています。

マラソン、登山などアクティブに休日を過ごす
「チーム枝豆」の仲間と野菜作り
読書会の仲間とともに

すごくアクティブですね!もともと多趣味だったんですか?

いえ、どちらかというと意識して趣味を増やしてきました。

「後悔のない人生にしたい」というポリシーが根幹にあって、やりたいことはとりあえずやってみる、という気持ちで生きています。

いろいろやりましたよ。茶道は半年でやめたかな。じっと座ってるのが耐えられなくて(笑)やってみて続かなかったらそれは自分には合わなかっただけなので、気にしません。

自分が興味のあることを人に話すと、そこから新しい何かにつながることが多いですね。シェア畑の話も「農業をやってみたい」と周りの人に話していて、情報をもらいました。

この先の人生は、どう4つのLを配分したいですか?

今の4Lは…ちょっとヤバいですね(笑)おもしろおかしい、楽しいことにばかり比重を置きすぎかなとも思うので、この先はもう少しバランス良くやりたいです。

楽しみ満載の今の4L

仕事の幅をもっと広げたいし、体系的に学習する場も作りたいですね。かといって愛や余暇を減らすのではなく、凝縮させるイメージでしょうか。

仕事人生後半戦のこれから、次のステージにいくための準備期間だと思っているんです。仕事も会社の中だけでなく、例えば副業したり、会社の外に軸足を置くピボットキャリアに興味があり、これからはそのための学習期間ととらえています。

妹が介護の仕事をしていて、それを手伝いたいと思っていて。実は妹に誘われているんですよ、今年中に一緒に何かやろうよって。確かにそれくらいの勢いでやらないと進まないかもと思うので、前向きに考えています。

仲良しの妹とビジネス談義

これからの挑戦

この先やってみたいこと、興味があることは何ですか?

やはり先ほどお話しした妹との協業ビジネスですかね。

高齢化社会の日本で今まさに必要とされているのに、今の福祉施設ではまだまだ足りないことが多いんです。より良い暮らしをサポートすることをやってみたいです。

会社員を何十年もやってきた私にとって、介護福祉は未知の世界ですし、専門知識もありません。まずは介護福祉初任者研修を受けるところからですかね。

仕事以外では…、これ以上趣味を増やすとヤバいよねと思いつつ(笑)今興味があるのは自転車です。ランニングよりもっと遠くまで行けるかなと。

挑戦したくてもなかなか一歩踏み出せない人にメッセージをお願いします。

自分はどういう人生を歩みたいのか棚卸しをしてみるといいと思います。頭の中がぐちゃぐちゃの状態だとこの先どう進めばいいかわかりませんよね。

私の場合は、「自分はどうしたいの?」と自分に問いかけて気持ちと思考を整理するようにしています。仕事もプライベートも自分の得意・不得意を見極めながら、やりたいことを自問自答して紙に書き出し、優先順位をつける、というやり方です。

自分の行きたい道を照らすことは自分にしかできません。誰も答えを教えてくれないし、本を読んでもそこに書かれているのはあくまでも著者の経験・考えですよね。私は、周りのいろんな意見を参考にしながらも、進む道は常に自分でサーチライトを照らしていきたいと思っています。

サーチライトを照らして進む

「サーチライトを照らす」という表現、いいですね。

自分がどうしたらいいのかわからない時って、暗闇の中にいるみたいじゃないですか。目の前にモヤや霧がかかっていたらその先に川や崖があっても気づけませんよね。

自分でサーチライトの照度を上げて、足元を照らして進むしかないですから。それでサーチライトの威力が弱くて電池が切れかかっていたら、充電期間を取って学びのインプットをしたり、ゆっくり休んだりね。

進む道が枝分かれしていたり、選択肢が複数ある時はどう決めていますか?

あのね、これは最後は勘です(笑)「えいや!」で決めちゃいます。

自分のことをわかっているという下地があるから、自分の勘を信じられるのだと思います。そうでなければ行き当たりばったりになってしまう。いざという時の勘、直感を信じられるということは、自分のことをよくわかっている、普段から自分を観察できているということなのではないでしょうか。

まあ、間違うこともあるんですけどね(笑)それでも自分のことを普段から観察できていれば、間違った事実に気づけて、早めに軌道修正ができるのではないでしょうか。

インタビュー終了後の記念撮影
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My decision

最近した決断

最後に、北野さんが最近した大きな決断・小さな決断をそれぞれお聞きしました。やりたいことを全部やる人生をこれからも生きていくために、自分の中のサーチライトを照らしながら、選んで決めた、あれこれをどうぞ。

北野さん
北野さん

最近した大きな決断は、東京に来て10年近く住んだ家を引っ越したこと。コロナ禍で在宅勤務が増え、これまでの住環境に耐えられなくなり、新しい部屋を契約しました。今はとても快適です!

小さな決断はいろいろあるけど、定期的に実家に帰って家族とごはんを食べるとか、平日はランニングをしたいからノンアルを選んだり、パン食を減らしたり。あ、最近ちょっと大きい冷蔵庫を買いました。

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